重量・包絡方法の指定
開口を入力する前に、「重量・包絡方法の選択」から「建具重量を考慮する」・「包絡方法は個別指定」を指定しておきましょう。

この指定をしておくことで、開口選択時に建具重量と、包絡の有無を個別に指定することができます。

建具重量の入力
同じ大きさの開口であっても、そこにガラスサッシが入っているのか、それとも単なる通路がポッカリ空いているのかによって重量が変わってきます。
SS3の開口入力だけではそこまで判別できないため、重量を個別指定してあげる必要があります。
サッシが入っている場合は通常300~500N/㎡程度、何も建具が無い場合は0を入力しましょう。
なお、1つのスパンに対し入力できる重量は1つのみなので、開口が2つあって片方はサッシあり、もう片方はサッシなしといった場合は、状況に応じた値を入力します。
包絡による影響
建具重量は診断結果に対してシビアに影響することはあまりありませんが、包絡は非常に重要です。
「包絡しない」…開口それぞれのままで認識
「包絡する」 …すべての開口の左右端、上下端の最大を取った、1つの大開口と認識
具体例として下図を見てください。

仮に6階の右側の壁を「包絡する」とした場合、青枠で囲った1つの大きな開口として認識されます。
「包絡しない」とした場合とくらべると、耐震壁でなくなってしまいます。
また、5階の右側壁はもともとの開口周比から耐震壁にはなりませんが、右の柱は本来極脆性柱となる形状です。しかし包絡してしまうと内法高さが左の開口に合わさってしまうため、極脆性柱と認識されません。
これらは耐震診断結果に大きくかかわってくる要素ですので、包絡の有無は慎重に確認してください。
包絡する・しないの判断基準
包絡する・しないの判断基準の1つとして、開口の隅から45°で線を引き、ぶつかってしまう場合は「包絡する」と判断できます。
逆に、互いに45°線がぶつからなければ、開口同士が十分離れており、間の壁がせん断力を伝達可能とみなし、「包絡しない」とします。


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