2017年版診断基準による変更② 袖壁付柱のモード・耐力式

同じ柱でもモードが変わることがある

CWS・CWBといった袖壁付柱か、WCS・WCBのような柱型付壁か、そのモードの判定条件が変わりました。
これによって2001年基準ではWCSでF=1.0だったが、2017年基準だとCWSSF=0.8になってしまう、ということやその逆が起こりえます。

2001年版はせん断強度で決まる

2001年基準では、以下のフローのように袖壁付柱のせん断終局強度Qsu1~Qsu4のどれを採用したかによって、柱主体なのか壁主体なのかが決定されます。
計算の詳細を追わないとパッとわからないため、確認するのが面倒でもありました。

2017年版は断面積で決まる

それに比べて、2017年基準だと、袖壁と柱の断面積だけで決まるので非常にシンプルです。
両側袖壁の断面積合計が、柱断面積の1/2を超えていれば柱型付壁(WCS・WCB)、そうでなければ袖壁付柱(CWS・CWB・CWSS)です。

各階同開口で柱断面が絞られる場合

集合住宅などでよくある、各階で開口幅・位置が同じ柱断面が上階ほど絞られていくケースだと、ぱっと見同じ袖壁付柱に見えるのにモードが異なることがあります。

例えば上の例だと1階柱は500×650、2階柱は450×600で、袖壁厚はW12とします。
両袖壁間の長さは1800mmとした場合、∑Aw/∑Acは以下の通りとなります。

・2階:∑Aw=(1800-450)×120=162×103
    Ac=450×600=270×103
    ΣAw / Ac = 0.60 > 0.5より、柱型付壁

・1階:∑Aw=(1800-500)×120=156×103
    Ac=500×650=325×103
    ΣAw / Ac = 0.48 ≦ 0.5より、袖壁付柱

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