補強部材の鉄筋強度は 降伏点×1.1
2001年基準では、異形鉄筋の材料強度を曲げ・せん断ともに降伏点強度+49N/mm2としていましたが、2017年基準より、補強部材の鉄筋材料強度は以下の通りとなりました。

曲げとせん断で異なることに注意してください。曲げは降伏点×1.1、せん断は降伏点×1.0です。
2022年2月現在、RC診断2001で2017年オプションを有効にしても、上記の設定にはなりません。従来通り一律 +49N/mm2が使用されてしまいます。(データ上既存部か補強部かの区分を保持しないため)
対応方法(主筋)
補強部材用鉄筋材料データの指定
そのため補強部材の耐力をプログラム内で計算させる場合は、SS3・SS7での入力時に、+49N/mm2されることを見込んだ鉄筋材料データを指定しておきましょう。
| 補強部材 鉄筋種別 | 曲げ強度 (降伏点×1.1) | -49/mm2 | せん断強度 (降伏点×1.0) | -49/mm2 |
| SD295 | 324 | 275 | 295 | 246 |
| SD345 | 379 | 330 | 345 | 296 |
| SD390 | 429 | 380 | 390 | 341 |
赤線を引いた強度で鉄筋を指定すれば、RC診断での計算時に降伏点×1.1倍の強度となります。
SS3での入力
4.1 標準使用材料から、鉄筋データを入力します。

使用する鉄筋について、以下を参考に入力します。

マウス入力の柱-主筋-材料の指定で、先ほど入力したデータを指定します。

SS7での入力
4.1 標準使用材料から、鉄筋データを入力します。

以下を参考に入力します。

マウス入力の柱-主筋-材料の指定で、先ほど入力したデータを指定します。

結果出力の確認
RC診断2001での計算にちゃんと反映されているかの確認方法です。
出力データの最初の方のページにある【柱リスト】を確認し、以下のようになっていればOKです。

対応方法(帯筋)
柱帯筋は、SS3だと主筋と違って柱ごとに帯筋材料の指定ができない。
SS7だと材料指定ができるが、RC診断リンク時に無視されてしまう。
よって、帯筋ピッチで調整する方法が手っ取り早いです。
例えば、補強部材帯筋がSD295で@100の場合は、
344 / 295 =1.17、よってピッチを1.17倍して@117(もしくは安全側に丸め@120)となります。
補強壁の手計算でも同様に
補強壁の場合は自動計算でなく、改修指針にならって手計算するケースが多いですが、その場合も同様に鉄筋強度に注意してください。
既存柱鉄筋強度と新設壁筋強度をしっかり分けて計算しましょう。

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