SRC造のF値は基本的にF=1.27以上となりますが、場合によっては1.27を下回るケースがあります。
その要因は①非充腹形の場合、②充腹形の場合の2つに分けて考えられます。
電算結果のF値のままで正しいかどうかを判別して、状況によっては手入力で補正しましょう。
非充腹形の場合
非充腹形の場合は、破壊モードや柱の層間変形角、鉄骨曲げ強度比 (sMo/Mo)によって、F<1.27となる場合があります。
特に極脆性柱(ho/D ≦ 2)となる場合は、鉄骨曲げ強度比が0.3未満ならF=0.8、0.3以上であってもF=1.0となります。
充腹形の場合
充腹形の場合は、柱も壁も基本的にF≧1.27となりますが、以下のケースで1.27未満となります。
ho/D≦2で鉄骨曲げ強度比 <0.3 の場合
ho/D≦2の脆性柱で鉄骨曲げ強度比 <0.3 の場合のF値は、層間変形角によりF=1.0~1.27となります。ただし充腹形の場合はF=0.8にはならないため、極脆性柱ではありません。
柱鉄骨が弱軸配置の場合
SRC柱の鉄骨が弱軸配置の場合は、強度・F値計算ともに鉄骨が無視されるため、RC造同様にF<1.27となることがあります。
F値を1.27として良いケース
上記のように電算の結果 F<1.27となる場合であってもF=1.27とできるケースがあります。
(TAAF診断マニュアル p.95参照)
①柱鉄骨が弱軸配置されている耐震壁はSRC造耐震壁とみなし、せん断破壊モードの場合はF=1.27として良い。この場合「鉛直部材の直接入力」からF=1.27を直接入力しましょう。

②梁の増打や腰壁・垂れ壁のためにho/D≦2となる場合は、柱の内法高さhoを標準梁下高さHoとして直接入力することで、柱のF=1.27として良い。この場合は「柱の内法高さの直接入力」で、hoをHoと同じ値に直接入力しましょう。


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