梁S・柱SRC造建物の診断方法

構造種別はSRC造

柱がSRC造で梁がS造の建物の構造種別はSRC造となります。
なので、「SRC造耐震診断基準」準用して診断します。

ただし梁がS造であることでSS3の入力やRC診断2001による電算においては、通常のSRC造と異なり、いくつか注意点があります。

SS3における入力

主体構造はSRC+S

基本事項の主体構造はSRC+Sとします。S梁が存在する層の主体構造は<6>混合SRCとします。

S大梁はSRC梁として入力する

大梁として入力されるS梁は、すべてSRC梁として入力します。
鉄骨はS梁の鉄骨をそのまま入力しますが、コンクリートは鉄骨断面+100程度で切りのいい数値とします。

主筋やスターラップは最小の断面積「-0.01」を、スターラップピッチは「999」を入力します。
3次診断の梁耐力計算において、鉄骨のみの耐力に近づけるためです。

RC分の重量をマイナスする

SRCとして入力した梁は重量が過大になっているため、コンクリート分の重量をマイナスする必要があります。

例)鉄骨:H-298x149x5.5×8、 断面積:4080m㎡
  コンクリートB×D:250×400、 断面積:100000m㎡
  差引コンクリート断面積:100000 - 4080 = 95920 m㎡
  マイナス重量= 95920 × 24kN/㎥=2.3kN/m

これを梁・小梁特殊荷重で、上向き等分布荷重として指定し、該当するS梁に掛けます。

小梁はS小梁のまま入力

小梁はS造のままで入力可能です。
主体構造をSRC+Sの混構造としていない場合、エラーが出るので基本事項を確認してください。

耐震診断における注意点・確認ポイント

ほぼS梁の場合は3次診断

基礎梁を除く梁のほぼ全数が梁S造の場合には、第3次診断によることが望ましいです。
この場合、梁の耐力および靭性の評価は「S造耐震診断基準」によります。
(TAAF診断マニュアルp.95~96より)

梁耐力はS造診断基準によると書きましたが、RC主筋・断面積を0.01と入力することでほぼ鉄骨部耐力のみとなるため、RC診断2001でそのまま診断可能です。

S梁の場合は多くが梁降伏形になることが考えられるため、全体崩壊形のEo補正が適用できることがあります。以下の記事を参考にしてください。

S梁・SRC梁が混在する場合は2次診断

S梁およびSRC梁が混在する建物は、「SRC造耐震診断基準」の第2次診断を適用します。

このとき、柱耐力は梁の耐力を上限とします。
ただし、梁耐力はスラブ効果や、第2次診断の適用に係る割り増し(α=1.2~1.5)を考慮できます。
(以下 TAAF診断マニュアルp.96)

S梁に取り付く耐震壁の扱い

入力上はSRC梁としているため、開口が少ない壁は耐震壁と認識されますが、本当に耐震壁扱いとできるかは判断が必要です。

柱梁壁の接合状態や、梁とスラブの接合スタッドやジベル筋の有無などをしっかり確認して、耐震壁と扱える場合であっても耐力低減する必要が無いか、慎重に判断してください。

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